日本とドイツの動物愛護事情は?

日本では「ドイツでは殺処分0 であり、動物と飼い主にとって天国のような素晴らしい場所である」との巷説があります。しかし実際にはドイツにもさまざまな問題が生じています。
「犬の天国」という巷説に対し、犬の飼い方が迷惑だと感じている市民や犬が嫌いな人の意見も存在すれば、ドイツにも劣悪な環境で繁殖を行うブリーダーが存在し、廉価であることを理由に闇取引きで犬を購入する市民もいます。

ドイツにおいては動物保護団体が多数あり、ドイツ動物保護連盟に属する団体は700 を超え、古くは120年以上も前に設置された大規模な保護団体もあります。そして1 世紀を超える動物保護や適正飼養の普及啓発活動を展開しているにもかかわらず、動物保護施設には毎日のように飼い主から飼育放棄された動物が入所してきます。
ドイツの現状を見ると、いかに手厚い動物保護活動が行われていても、様々な制度や規則が作られたとしても、飼い主のモラルが向上しなければ、動物の福祉や愛護に関する根本的な問題解決には至らないことが判ります。

しかし、ドイツにおいて行われている動物の福祉を守る活動の成果やドイツ国民の動物観が、日本と比較にならない処分数の少なさにつながっていることも事実です。
ドイツの法律や制度、仕組み、保護施設の運営方法等、学ぶべき事柄は多々あります。
つまりは、ドイツで保たれている動物福祉の現状が、何によって支えられているかを見極め、日本に取り入れていくことが、日本における動物福祉の向上と、動物保護施設(ティアハイム)の設置や「殺処分0」につながります。

公益社団法人東京都獣医師会では、ドイツをはじめとする各国の動物保護の実情から学び、単に模倣するのではなく、日本の文化風習に合わせたオリジナルの人と動物との幸せな共生環境を創るための「動物のいのち救済基金」事業に取り組んでいます。

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